ビジネスの立ち上げ成功の秘訣は 1つだけではありません。成功のための戦略だったり、計画だったり、実行力、リソースなど色々あります。
ですが、大きなことばかりに気を取られてばかりもいられません。本当は逆で、限られた時間やリソースを有効に使うことが成功のカギです。
今日のレシピ
今回の質問内容
Question: Shopifyで開店するときに一番大切なeコマース戦略を教えてください。立ち上げを経験した人から是非アドバイスが欲しいです。その人達はどんなことに気を付けていたんでしょうか?
Answer:
Shopifyにはセンスがあって成功しているオーナーさんがたくさんいます。そのオーナーさん達に、もし2店目をオープンするとしたらどんなことに気を付けるかアンケートを取ってみました。
早速回答をいただきました。皆さんの答えは「お客様を見つけること、お客様と繋がること」で一致していました。ただ皆さんの戦略はマチマチで、あなたのビジネスに応用できるかもしれないし、できないかもしれません。それにもっと凄い方法もあるでしょう。
最初のお客様を見つけることが一番大切なので、ここではその戦略についてアドバイスをしますね。ただあなたのビジネスを一番分かっているのはあなた自身。なので自分のビジネスに一番必要と思う戦略をチョイスしてくださいね。
費用をかけずに来店してもらうためには
有料のマーケティングを使えば、早く目的のお客様に来店してもらえます。ただ当然ですが費用がかかります。なので時間はあるけど費用が心配なオーナーさんは、SNSから来店してもらいましょう。お客様とのつながりも出来て、フィードバックがもらえるという特典付きです!
「僕なら無料で顧客と繋がれるコンテンツを作るね。僕に言わせればそれが一番コスト的にも効果があるし。1つに絞らず、例えばFacebookから始めてInstagramまで広げるね。自分のお店のブログを始めたり、関連する製品ページにたどり着けるようにSNSポストを投稿したり。これは単に閲覧者が増えるだけでなくて、SEOの点でも有効なんだ。」と話すのはIdentitee PoliticsのKevinさん。
もし無料のSNSマーケティングを試してみたいなら、「初めてのInstagram マーケティング」をチェックしてみて。8件のEコマースブログがあって驚くこと間違いなしです。
メディアへのアピール
最近では、メディアにアピールできると全国紙や有名ブログに取り上げてもらえることもあるかもしれません。自分のブランドをメディアに上手くアピールできると、サイト訪問者が増えたり、認知度も上がり、売り上げアップも期待できます。
「僕が2店目開店するとしたら、メディアへのアピールに力を入れると思う。最初の開店の時には何もできなかったけど、6か月目でやっとメディアに注目してもらえた。この戦略だとかかるコストはゼロだけど、SEOは飛躍的に伸びるよ。」と語るのはBushbalmのDavidさん。
「例えば最初の1か月で全国紙のファッション面で特集されるなんてことになると、インパクトがとても大きいよ。」と話すのはGrey + GingerのPaulさん。
もし規模にこだわらずとにかくメディアと繋がりたかったら、このガイドを読んでみてください。もっとメディアに注目してもらえるためのヒントが隠されています。
ブランドを作りこむ
ブランドの見た目にこだわることは大切です。でも「ブランド」とはただ単にロゴやテーマ、テーマカラーではありません。ブランドとは、お客様への関わり方、コピーの書き方、どういう意味を込めているか、といったトータルを表しています。『ブランドを早い段階で緻密に確立すること』=(イコール)『ビジネスの基盤を立ち上げること』なのです。
「僕はみんなが一目で分かるような強いブランド作りをするんだ。そうすれば自動的にマーケティングにもなって、ブランドが訴えているもの、ブランドの中身、ターゲットがすぐに分かってもらえるようになるからね。」と話すのはVersesのCianさん。
関連記事:
コミュニティとつながろう
新しいフォロワーさんも、サイトの訪問客も、みんな「人」です。なのでこうした「人」とのつながりはビジネスにとってコネクションとなり、つまり売り上げにつながります。SNSやブログでつながることもできますが、そうしたつながりは一方通行で、ともすれば消えてしまいがちです。
「人はコミュニティとかつながりが欲しいものなの。自分が評価されたり、誰かに良くしてもらうと人はお返しをしたくなるもの。“自分が何かに属している”という感覚はお金では買えない最高の気分なの。だからメールを一人一人にカスタマイズしたり、ブログに無料のお役立ち情報を入れたり、メイキング動画を作ったりするといいわ。本物の関係を作るには、まぎれもなくあなたの製品やサービスを評価してくれる人たちのコミュニティを育てることなの。」とOctopied MindのSarahさん。
既存のブランドの協力とパートナー探し
サイトを訪問してくれた人と既につながりがあるブランドに協力してもらうのも一つの手です。
「SNSでフォロワーを獲得している人たちを見つけて、パートナーになってもらうんだ。そのパートナーには、ブログで特集を組んでもらったけれど料金を払ったことはないよ。ブランドを気に入ってくれた人たちに協力をお願いするだけで、大ヒットにつながるんだ。」とGrey + GingerのPaulさん。
もし誰かに協力をお願いしてみたかったら、パートナーになってくれそうなインフルエンサーのプラットフォームページがあるから、参考にしてください。ただし、ブランドに合ったインフルエンサーは慎重に選びましょう!
先にアイデアを試してみる
製品を作ってから周りの反応を見るのもアリですが、信頼できるデータから先に商品を作ってみるのも一つの手です。立ち上げ前に(出来るなら商品をチョイスする前に)自分のアイデアを試してみることができたら、ぐっと良い決断ができるかもしれません。
「僕が他とは違うのは、逆算して考えてみたんだ。1年かけて商品開発したけど、いざマーケティングとなると上手くいかないんだ。だから考え方を見直して、これだと思える商品が見つかるまで色んな商品の広告を出し続けたんだ。そして商品が見つかってから、お店のデザインを考えたんだ。」と話すのはPlus SpecialistのPeterさん。
お店を開店する前に商品アイデアを検証する方法はこちらを見てくださいね。
家族や友人からフィードバックをもらう
お店を立ち上げていると、全部自分で分かった気になってしまいます。自分で修正したり、整理したりする分には良いのですが、思わぬところを見逃してしまうかもしれません。そうならないためには、お店を外から見てもらう事が大切です。
「一番のお勧めは、何でも正直に言ってくれる友人や家族の意見を聞いてみることだね。TypeformやSurveyMonkeyを使ってフィードバックをまとめるんだ。フィードバックをくれた人には、例えば半額とか送料無料とか何かお返しをする。こうしておくと、広告を打ったり、SNSでキャンペーンをする前にダメな個所を直しておくことができるよ。」とFlux SocksのSahilさん。
ただ一つ大切なことは、ターゲット層となる人達からのフィードバックをもらうことです。もしターゲット層が50代なのに、20代の親戚のフィードバックは56歳の友達のフィードバックとは扱いを変えなければならない事が分かりますよね。
でも「発送ポリシーが分かりにくい」とか「返品はどうするの?」といった意見はありがたいですね。ただ商品に関するフィードバックという点では、ターゲット層からのフィードバックを優先した方が良さそうです。
SEOの基礎をマスターする
インターネット検索の上位に入ることはとても大切なのですが、忙しい立ち上げ時期にはどうしても後回しになってしまうものです。でもここでしっかりSEO対策をしておくと、長期的な成功が見込めます。
「気乗りはしないけれど、SEOの重要性には気づいていたし、たとえあと1か月しかなくてもSEO Managerのようなアプリを使って時間やお金をかける価値はあると思っていたの。画像には代替テキストを付けて、メタデータを見直して、ライバルのSEOを研究するの。長い闘いになるから出来るだけ早く始めた方がいいわ。」と話すのはPirate Happy HourのJenneviereさん。
こちらにSEO初心者ガイドがあるから、まずは基礎から学んでみては?
立ち上げ方法はいろいろ
この質問を取り上げる際、また同じような質問が次々と寄せられるんじゃないかとShopify社内では不安の声が上がっていました。なぜならテーマは「理想的な訪問者を見つける」一致しているけれど、オーナーさんからもらったアドバイスは千差万別だったからです。
これまで頂いたアドバイスは、ブランドを固めたり、SNSマーケティングしたり、メディアにアピールしたり、SEO対策したり色々あるけれど、Shopifyからのアドバイスは「将来的にお客様になってくれそうな人たちと繋がる」ことです。つながりと言っても色々あるけど、何といってもお客様を獲得することが第一です。
お客様の獲得はもちろんあなたの「To Doリスト」に載っているでしょうし、単純に聞こえるかもしれません。でも誰も言わないようなことにも教訓が隠されています。ブランドの要素の箇所では細かく説明しましたが、でも誰も重箱の隅をつつくような細かいことに気を付けるようにアドバイスしていません。
だから立ち上げに一番気を付けなければいけないことは、「お客様を見つけて、きちんと繋がる」ことです。他のことに気を取られすぎないでくださいね。
この記事は、Shopify公式サイトブログの記事を翻訳しております。