お店に入ってみて、商品がキレイにこじんまりと並べられ、視覚的にディスプレイされていることに気づいたことはありませんか?商品はただ適当に陳列されているのではありません。お店側は「ビジュアルマーチャンダイジング」を使って売れる陳列をしているのです。

お店スペースには、生産性や効率がなければなりません。そして「ビジュアルマーチャンダイジング」とは売り場を最適化して、売上を最大限に引き伸ばすアートです。

審美眼が必要になってきますが、ビジュアルマーチャンダイジングの効果は絶大で、あなたのお店でも真似できます。

ですが、ビジュアルマーチャンダイジングには特殊なデザイン要素が多く含まれていることを知っておく必要があります。ビジュアルマーチャンダイジングには、効果的なウィンドウディスプレイ、アイキャッチ、看板お店レイアウトなどが含まれます。

ではビジュアルマーチャンダイジングは何から始めればいいのでしょう?この記事を読み進めてください。ここではお客様の視線を集め、購入へと導く効果的なマーチャンダイジングディスプレイの全てをお伝えします。

ターゲット層を知ることから始めよう

対象とするお客様を知り尽くすと、ビジュアルマーチャンダイジングや商品ディスプレイに大いに役立ちます。と言っても、お客様の年齢・収入・教育レベルといったデータではなく、お客様の深層心理や行動を探っていきましょう。

言い換えると、個々のお客様に目を奪われるのではなく、お客様のライフスタイルをよく見てみましょう。POSデータ(購入履歴には使える情報が盛りだくさん!)からお客様データを読み取るのです。

例えば、有名なブランドAbercrombie & Fitchは、効果的かつ物議をかもした戦略を立て、18才~24才までのアメリカの「オシャレな」若者をターゲットにしました。元従業員によるこの記事を見ると、ターゲットにしている若者とその両親を調査した上で、デザイン企画や会社ポリシーを作った様子がよく分かります。

新しいインスピレーションを探すには

インターネットの普及により、自分でアイデアをひねらなくても、ブログ、ボードなどから貴重なビジュアルマーチャンダイジング情報が手に入ります。おススメは以下のようなサイトです。

Design Retail Online
Smart Retailer
Pinterest
Shopify

視覚だけじゃない、人には五感がある

刺激的な商品ディスプレイを作ろうと夢中になるあまり、他の4つの感覚を忘れがちになります。ですが、楽しい買い物体験にしてもらおうと思ったら他の感覚にも訴えるべきです。これは「感覚ブランディング」とも言われています。では他の感覚に訴えるとはどういうことでしょうか?

視覚:メッセージの伝え方は無数にあります。心理的トリガーを狙った色彩を使ってみたり、ライトを調節したり、左右対称、バランス、対比を使って、お客様の視線や見ている時間の長さを操作することもできます。これはビジュアルマーチャンダイジングの醍醐味といえます。
聴覚:お店でかかっている音楽は、お客様の行動に影響を与えます。誰をターゲットにしているかによりますが、ゆったりした音楽をかけることでお客様の足を止め、店内を歩き回ってもらえることができます。一方で、流行の音楽をかけるとティーンエージャーに働きかけることができます。
触覚:これは一番簡単かもしれません。お店側としてはお客様に商品を触って、感じて、試してもらえるようにしておきましょう。
嗅覚:信じられないかもしれませんが、「香りマーケティング」と呼ばれる科学が存在します。Samsung、Sony、Verizonといった世界的ブランドが採用している例もあり、嗅覚は人の脳に素早く届き、感情や記憶を呼び起こします。感情と記憶は、買い物でどれを買うか選ぶ際に非常に大きなファクターとなっています。
味覚:消耗品の販売なら、味覚には抜群な効果があります。購入前にお客様に試食品を食べてもらうことは、お客様に服を試着してもらうのと同じで、とても効果があります。

見せること、語らないこと

人は何かを購入する時、先に商品の見た目や雰囲気を知りたいと思うものです。そのためには、お客様が商品を自分の家に持って帰った時の様子がイメージができるようにディスプレイします。(アパレルの場合は、着ている状態を想像できるように)

例えば、家具は同じ商品が自分の家にあったらどんな感じか想像できるようにディスプレイされています。また、キッチン用品は一般的なキッチンに置いてあるようにディスプレイされています。

他にもお客様に訴えかける方法は、販売員に商品を着てもらうことです。もちろんマネキン等に着せても効果絶大ですから、最新の商品をスタイリングしてみましょう。

この方法はお客様にとって分かりやすく、実際に商品を使っている様子がイメージ出来ると購入につながります。

よく似た商品をグループ化する

他の似た商品をグルーピングすることで、お客様の購入数を増やすことができます。またグルーピングには、お客様が買い物にかける時間を減らせるというメリットもあります。店内を歩き回ってあれこれと悩んだりする必要がありません。食料品店では、チップスの隣にディップが置かれていたり、ジャムの隣にピーナッツバターが置かれているのも同じ理由です。

または、カテゴリーを決めるのも良いかもしれません。ですがクリエイティビティを発揮して、カテゴリーの中でも「グルーピング」することもできます。つまり、同じ色、価格、サイズ、タイプでグルーピングもできます。

3段構えルール

ディスプレイを作る際、多くのビジュアルマーチャンダイザーは3段構えで考えています。つまり、商品陳列の際には3セットを用意しています。1つだけでなく3つの商品を隣り合わせで並べます。例えば、高さでアレンジするなら1つは低いもの、2つ目は真ん中ぐらい、そして3つ目は高いものの順で並べます。

人の目は、対比になっていないものを見ると動き続ける習性があります。一方で対比やバランスが取れたものを見ると、目を止める習性があります。3段構えがあると、お客様の注目を集め、より長い時間ディスプレイを見てもらうことができます。

これは「ピラミッドの法則」とも言われ、1点だけ高い所に置きその他を1段下げた所に置くと、まず最初の高い1点にお客様の視線が引き付けられ、それから下へと視線が動くようになります。

ライトが生み出すムードと視線

上にも書いたように、ライトはお客様の感覚に訴えかけてくれます。お店のライトを使って、お客様に一風異なるムードや感覚を体験してもらいます。ナイトクラブやファッションショーのランウェイ、または自宅など、人がどこにいるかのように感じるのはライトが大きく関係しています。

ある商品にスポットライトを当てると、お客様の注目を集め、間違いなく目玉商品に目を止めてもらえます。

商品陳列やビジュアルマーチャンダイジングを効果的にするライトニングについては、ライトニングデザインガイドを参考にしてください。

グレードアップも忘れずに

売上アップのためにお店スペースを最適化するには、アイデアを作り、実際に試してテストを繰り返し、どれが一番効果的だったか分かるまでトライし続けることです。

ここまででお伝えしたコツを忘れずに、どんな商品ディスプレイが売り上げにつながるか、ぜひ自分でビジュアルマーチャンダイジングを試してみてください。

この記事は、Shopify公式サイトブログの記事を翻訳しております。