一般的なeコマースや、オンラインマーケティングについてまだあまりしらなくても、検索エンジン最適化(以下SEO)については聞いたことがあるのではないでしょうか。

オンライントラフィック(訳注※1)は、検索ボックスに入力する語句でほぼ決定されます。SEOは、あなたのビジネスの行く末を決定するといっても過言ではありません。
※1 トラフィックとは、ネットワーク上を行き来する文書や画像、音声などのデータのこと。

SEOには数多くのやり方・戦略がありますが、基本的には「あなたのサイトや製品について、Googleや他の検索エンジンに認識してもらうための戦略」のことです。

SEOを行えば、ユーザーの検索結果にあなたのサイトが表示される可能性が高くなります。例えば、まさにあなたの販売している商品を探している潜在顧客がいたとします。その人が見ている検索結果のページにあなたのサイトが表示される確率を上げていく、これがSEOです。

SEOの基本はキーワード検索です。これはいたってシンプルな方法で、あなたの販売している商品を探している潜在顧客がいる時、その人たちがどんなキーワードを使っているのか、そして、それをしっかり把握すること。それがあなたのウェブサイトと検索されている用語を結びつけることに繋がります。

この記事では、eコマースのキーワード検索の基本について説明します。
最終的なゴールは、関連キーワードを含むキーワードリストを作ることです。そのリストを参照すれば、サイトの構築と最適化、商品説明の作成、ブログ記事の作成などにとても役立ちます。

時間はかかりますがサイトのテーマは徐々に検索エンジンに浸透していきます。そしてあなたのサイトが検索結果に適していると判断するようになり、最終的にはあなたのサイトのトラフィックや、売上の増加につながっていきます。

なぜキーワード検索が重要なのか

検索エンジンに表示すべきだと判断される検索結果は、何十万ものページの中からほんの一握りです。すべて検索エンジンのアルゴリズムによって決定づけられており、最も良い、最も関連性が高いと検索エンジンに判断されれば検索結果に表示されます。

よってキーワード選定は綿密にしていく必要があります。適切にキーワード検索を行えば、最も関連性の高いサイト、と検索エンジンに認識され、おのずとユーザーの検索結果に表示されてくるようになります。

検索結果の表示順位を上げることの重要性

また検索結果のトップページにランクインされることもかなり重要ですが、同じくらい大事なのが、トップページの中でもいかに上位に表示されるかです。表示位置による差がどれくらい重要かを示した表がありますので参考にしてみてください。これは、検索結果の位置と、平均トラフィックシェアを示すものです。

画像元: Chitika

表をみていただくと、検索結果のトップページが90%以上のトラフィックシェアを獲得していることがわかります。(訳注※2)また上位3件までが60%以上のシェアを獲得しています。もっとも顕著な例としては、トップページに表示されている10件目と、2ページ目の11件目。そこには倍以上のひらきがみられます。
※2 検索結果表示件数のデフォルトは1ページあたり10件。

この表からわかることは、あなたのサイトが検索結果の上位に近ければ近いほど、多くのトラフィック(そして潜在的な売上)を獲得することができるということです。ユーザーが入力する語句やその月間検索量によって、表示される順位は変動します。そのわずかな順位の変動が、長期的にみると相当な収益損失につながることもあるのです。

キーワードを理解する

あなたのオンラインストアのキーワード調査にとりかかる前に、いくつかの基本的な用語がありますのでご紹介していきます。

キーワード

SEOにおいて、ウェブページやサイトがどんなコンテンツなのかを表す、単語もしくはフレーズのことです。サイトへのショートカットのような役割も果たします。またウェブページのメタデータ(訳注※3)を構成する一部でもあり、検索エンジンがユーザーの入力した語句からあなたのサイトを呼び出すためにつかう情報、ということもできます。
※3 データについてのデータ。あるデータに関連する情報のこと。作成日時や作成者、データ形式、タイトル、注釈など。

ロングテールキーワード(複合キーワード)

3語もしくはそれ以上の単語の組み合わせのキーワードのことをいいます。これはとても重要です(わざわざキーワードとは分けられているくらいなので)。SEOMozによると、オンライン検索の70%はこのロングテールキーワードであり、ユーザーは購買サイクル(訳注※4)のステータスで、先に進みやすい傾向があるということです。たとえば、あるユーザーが「髪 エクステ」と検索したとします。この場合、そのユーザーはまだ情報収集の初期段階にいる可能性が高いと考えられます。一方で、別のユーザーが「50センチ 茶色 髪 エクステ 価格」などと入力するとします。この場合は、購買サイクル上でより先へすすみやすく、購入に至りやすいと言われています。
※4 購買サイクル 認知⇒興味⇒検討⇒購入⇒継続⇒応援の6つの要素からなるサイクル。

検索ボリューム(月間平均検索数)

ある検索フレーズ(キーワード)の毎月の総検索数のことをいい、通常月間平均値を指します。最も検索ボリュームが高いキーワードを探すことが理想的で、検索ボリュームが高いほど、サイトの潜在トラフィックやコンバージョン(訳注※5)獲得の期待値は上がります。
※5 商品購入や、資料請求などコンテンツの最終的な成果

ただし残念ながら、すべてのサイトに有効な検索ボリュームがあるわけではありません。「適正な」検索ボリュームは個々のサイトでそれぞれ違います。

競合性

上記の検索ボリュームだけでキーワードを選んではいけません。競合性も同じくらい、もしくはそれ以上に重要です。まったく見込みのないキーワードを、なんとかページの上位にランクインさせようとするのはあまり懸命なこととはいえません。そんなとき、競合性をみれば、ある特定のキーワードが、トップページにランクインすることがどれくらい難しいのかわかります。選ぶべきキーワードは、高い検索ボリュームで、かつ競合性が低いことが理想的です。しかしそう簡単に最適なキーワードがみつかるわけではないので、忍耐そして運も少しばかり必要になってきます。

補足として、 Googleのキーワードプランナーツール内での競合性とは、オーガニック検索(訳注※6)の競合性というよりはむしろ有料広告の競合性を表しています。これはオーガニック検索の、何倍にも相当する競合性を示すものです。
※6 検索結果画面に表示されるURLのうち、広告枠を含まない部分のこと

ブレーンストーミングで最初のリストを作ってみる

ここまでキーワード検索が重要な理由といくつかの基本用語を説明してきました。さっそくあなたのサイトのキーワードを調べてみましょう。手始めにユーザーが入力すると思われる検索用語のリストをブレーンストーミングする必要があります。少なくとも2つの単語の組み合わせでリスト作成していきしましょう。とはいえ、4から5つもしくはそれ以上のロングテールキーワードでもリストを作りたくなると思います。

ブレーンストーミングをすればするほど、知らない用語にどんどん出くわすことになります。しかしここで簡単に諦めずにできるだけ多くの関連キーワードをリストに入れ込むようにしてみましょう。

家族や友人から情報を得る

「家族や友人がどんな用語で検索しているか聞いてみたいが、直接あからさまに聞くのは避けたい」という時もあると思います。例えば、何を調べているのか、何を買おうとしているのか、または自分のブランドや製品を検索するように頼みたい、など。

そんなときはまず観察に徹することをお勧めします。何を検索しどのリンクをクリックしているのかをモニタリングしてください。ごく一般的な人がどんな検索をするのか、とてもリアルなインサイト(訳注※7)が得られるはずです。
※7 消費者の行動や思惑、それらの背景にある意識構造を見ぬいたことによって得られる「購買意欲の核心やツボ」のこと

リスト作りに役立つツール

最初のブレーンストーミングを済ませたら、そのリストをよりブラッシュアップしてくれるようなツールを探してみるのがいいでしょう。簡単に確認できるシンプルな方法としては、Google独自のサジェスト機能があります。単純にGoogle検索を行い、ページの一番下までスクロールし、関連するキーワードを確認する、それだけです

また、ブレーンストーミングにとても役に立つツールとしてÜbersuggestが挙げられます。これは、Googleサジェストを一覧にしてくれるツールです。キーワードの後ろに、AからZまでのアルファベットを追加したときのすべてのサジェストをまとめてくれます。一覧はもちろん頻度の高い順に並んでいます。

また、「方法」や「場所」などのキーワードも忘れないようにしてください。必ずしも、「髪 エクステ」という探し方ではなく、「髪 ふっくらさせる 長くするには」と検索されている可能性もあるからです。

Googleキーワードプランナーツールを使用したキーワード検索

またブレーンストーミングしたキーワードリストと、オンラインツールを使用すれば、さらに多くのキーワードをみつけることができます。

有料無料問わず多くのツールがありますが、一番有名なものはGoogleキーワードプランナーツールです。検索用語が月に何回検索されたか、また関連キーワードも含めどれくらい競合性があるのかなどを調べることができます

関連キーワードは重要です。あなたの洗い出したキーワードに似ていたとしても、もっとたくさん検索されていたり競合性が少なかったり、あるいはその両方である可能性があるからです。

Googleキーワードプランナーツールを使用するには

Googleキーワードプランナーツールを使用するには、無料のGoogle AdWordsのアカウントが必要ですが、設定には数分しかかかりません。Google Adwordsのアカウントを取得したら、アカウントにログインし、画面上部の[ツール]を選択し、[キーワードプランナー]を選択してください。

次の画面で、[新しいキーワードと広告グループの候補の検索]をクリックします。


※免責事項
Google Adwordsの画面デザインは随時更新されるため、この記事が書かれた時点とは多少異なる可能性があります。

次に、ブレーンストーミングしたキーワードを、コンマで区切って一度に1つずつ、または2、3語入力します。最初は混乱を避けるために、一度に1つずつ入力することをお勧めします。

[ターゲット設定]の設定をもう一度確認し、関連する検索情報が表示されていることを確認します。たとえば、アメリカやカナダに拠点を置いて出荷する場合は、その両方の情報を確認する必要があります。

それから[検索とキーワードのオプションのカスタマイズ]をクリックし、[検索キーワードと密接に関連した検索のみ表示]をオンにする必要があります。これでより関連性の高いキーワードに絞られますが、キーワードがあまりにも類似しすぎていると感じたり、もうすこし範囲をひろげたい場合は、このオプションをオフにして検索を行ってください。

次の画面では、デフォルト表示では[広告グループ]のタブが表示されます。今回は[キーワード]のタブに移動しましょう。

一番左の列には、元のキーワードと関連性の高いキーワードが一覧表示されます。 真ん中の列には、指定した地域における毎月の検索の数が表示されます。 一番右の列は各キーワードの競合性のレベルを表しています。

キーワードリストの作成を始めるとき、この情報が役立ちます。また、画面の左側にあるキーワードフィルタを使用して、競合性が低もしくは中程度のキーワードのみを表示し、競合性が高く、あなたのサイトを上位表示することが難しいと思われるキーワードは除外することができます。

たとえば、以下の例では黄色の欄は競合性が中、緑の欄は競合性が低、と一目見てわかります。

このリストをつかって、検索ボリュームと競合性を念頭におきつつ、サイト、ページ、および製品についての最適なキーワードを記録していきたくなるでしょう。ブレーンストーミングで思いついた全てのキーワードについて、このプロセスを繰り返しましょう。

リストの精度をあげて、ダブルチェックはかかさずに。

関連キーワードのリストが表示されたら、あなたのウェブサイトには関係ないサイトを消す、不足は補うなど過不足がないか再確認を行なってください。この段階ではキーワードをひとつひとつ確認していきましょう。

以下の項目を参考にチェックしてみてください。

自分自身にもう一度問いかけてみる

そのキーワードが適切かどうか。 ユーザーが検索してあなたのサイトにたどり着いた時、そこに彼らが探しているものがきちんと品揃えされているかどうか。

GoogleとBingでキーワードを検索しましょう

Googleキーワードプランナーですでに競合性をみてきましたが、前述したとおりこれは有料広告の競合性なので、必ずしもオーガニック検索にあてはまるわけではありません。

しかし、あなたの選んだキーワードでは、どんなウェブサイトが上位にランクインしているのか知ることで、競合性を探ることは可能です。そしてランクインすることがそう簡単でないということもわかるでしょう。もし上位に表示されている結果が、とても知名度が高いブランドであればそのキーワードで上位にランクインするのは難しいということがわかります。

集めたキーワードをコンパクトにまとめたくなるかもしれません。とりあえず5~7個ほどのキーワードに集中したいという気持ちはわからなくもないのですが、長期的に考えるともうすこし幅を持たせた15~20個ほどの選択肢を持っておくことが重要になってきます。

結論

キーワード検索を行えば、時間はかかりますが、あなたの選んだキーワードがサイト全体に反映されていきます。そうすれば、Googleがあなたのサイトの内容をよりよく理解し、検索にあわせてくれるようになっていきます。

ただし、SEOとキーワード検索は地道な作業です。検索や実装自体に時間がかかりますし、選んだキーワードがGoogleに浸透していくまでにも、時間と忍耐が必要とされます。最も重要なことは、焦らず時間をしっかりかけること、これに尽きます。また、SEOや検索エンジンのアルゴリズムは随時変更されます。ユーザーの検索条件も常に変わってくるでしょう。それらを見越して、定期的にキーワード検索を行ってください。より正確な情報に都度アップデートしていうことがとても大切です。

この記事は、Shopify公式サイトブログの記事を翻訳しております。