楽しい思い出と掘り出し物を見つけてバケーションから戻ってくる―これは良くある話です。

でもちょっと珍しいのは、旅の思い出の品からビジネスを始め、大成功させることです。Artemis Design CoのMilicent Armstrongさんは2007年に行ったトルコ旅行がきっかけでビジネスを始めました。

「初めてイスタンブールに行ってキルムの靴やバッグを見て、キルムの再利用というアイデアに心奪われてしまったの。なんて素敵なコンセプトなんだろうって。そしてバッグを一つ買って帰ったの。」とMilicentさん。その靴やバッグとは、何世紀もの歴史がある古典的なデザインのキルム(カーペット)からリメイクされたものでした。

インテリアデザインの経験があるMilicentさんは、キルムの美しさとキルムが新たなアクセサリーとして生まれ変わる点に惹かれました。

「2012年にもう一度イスタンブールに行って、キリムバッグを作る職人を探したの。ラッキーなことに私と一緒に仕事したい、靴やバッグを作りたいという人が見つかったわ。自分の貯金から最初の生産コストを捻出して、出来上がった商品をアメリカに持ち帰ったの。」

Milicentさんは靴とバッグを抱え、ショップを立ち上げ、自宅のリビングで販売し始めました。

「その頃ボストンの南に住んでいて、リビングは商品で溢れていたわ。見たいという人がいたら家に来てもらって、試してもらうの。そんな風にビジネスを始めたのよ。」

キリムスモーキングシューズとバッグ(Artemis Design Co.)

興味を持ってもらって、いきなり成功

オリジナルな商品はどこにいっても、目を引きます。Artemis Design Coの商品を身に着けているお客様は目に止まることが多く、そうして口コミで広がっていきました。

「本当に信じられない気分だったわ。皆さんが私の靴やバッグを気に入ってくれるの。でも別に私の友達や家族というわけではないの。商品を見た人がいつ買いに行ってもいいか、どうやったら買えるか聞いてくれるの。慌てて再発注したわ。」

ビジネスが成長するにつれ、自宅のリビングから販路を拡大していきました。「商品を持ってあちこち回ったわ。最初のオンライン販売はEtsyだったけど、価格設定が高すぎてEtsy向きでなかったからうまくいかなかったの。

価格はコンバージョンに影響を与えますが、それよりもEtsyでオンラインでの認知度を上げることが難しかったそうです。最初の内は対面販売の方が簡単です。「ウチにはまだそれほど訪問数がなかったから、2年目まではほとんどヒットしなかったの。」

オンラインでの成長はゆっくりだったものの、個別販売のチャンスは増えつづけました。

キリムローファー(Artemis Design Co.)

個人ビジネスからの拡大

たった一つでも商品を売れると、新しいビジネスに確信が持てます。でも一度に大量に売れると、本当にワクワクするものです。Milicentさんがまだ自宅で販売していたころ、友人のつながりから小売りチェーンのSteven Alanのバイヤーと知り合う事ができ、初めて卸売販売することが出来ました。

「Steven Alanが初めての卸売り先なの。卸売りだけでなく、実際にSteven Alanのお店で店頭販売もして、正式に生産ラインを立ち上げたの。」

このことがきっかけで、Artemis Design Coは着実に卸売業へと進んで行きました。やがてオンラインにも出店することが決まり、今度は前回のEtsyよりもブランドや商品に合ったサイトを作ることにしました。

「あの時は卸売業に集中していたから、靴やバッグをオンラインで販売することは考えてなかったの。最初の目的は、靴やバッグを紹介するプラットフォームを作ることで、写真を共有したり、ブランドや商品のことを話せる場所が欲しかったの。」

キリムバッグとローファー数点

卸売業に取り組み、ブランドを作り上げることは、Artemis Design Coの成長に欠かせないものでした。会社は毎年売り上げを伸ばし続け、AnthropologieやMadewellなどのブランドとのコラボレーションを果たしました。

「一番のハイライトは、Nate BerkusやJeremiah Brentとのコラボレーションね。二人ともレジェンドだから、そんな人たちと一緒に働けるなんて夢のようだったわ。尊敬している人から注目してもらえるなんて感激だわ。」

着実な卸売戦略とコラボレーションのおかげで、Artemis Design Coに来てくれるお客様は毎年増え続けており、Milicentさんの予想を超えてブランドの名声が高まっています。オリジナル商品を求めるお客様が増えるにつれて、売り上げも当初より大幅に増えました。

「今のところ、売り上げの85%はオンライン販売なの。残りは単発か卸売販売ね。オンラインでの販売が多いのは、コラボレーションで有名になったからでしょうね。」

サイト訪問者が増えたことによる新たな困難

直接販売が岐路に立つ中、Artemis Design Coがステップアップするために、古いプロセスを一新しようとウェブサイトを変更することにしました。最初のウェブサイトはSquarespaceで作っていましたが、ストーリーはあるものの商品が少なく、種類に限りがあったのです。

色んな柄のキリム(Artemis Design Co)

直接販売に乗り出したことで需要が伸び、発送が複雑になってきました。こうした問題を解決し、配送を効率化しようと配送センターを検討したのですが、すぐに問題に直面しました。大半の配送センターはSquarespaceとリンクしていなかったのです。

「配送センターを考えたけど、どこもSquarespaceと取引していなかったの。Shopifyを使って欲しいと頼まれたわ。他にも色々理由があってサイトを変更することにしたの。」

ラッキーなことにeコマースサイトの変更はそんなに難しいものではありませんでした。

Squarespaceを止めるとしたら、次はShopifyだと考えていたの。Shopifyの良さはよく聞いていたし、Shopifyに関するブログも読んだし、Shopifyを使っている友人もたくさんいたの。」

そこでShopifyネットワークから、Artemis Design Coを次のステップへ押し上げてくれるデベロッパーを探し出しました。そうしてブラックフライデー・サイバーマンデー前に新しいサイトをスタートさせました。

長期的ビジネスのために

Milicentさん達にとって、配送センターはプラットフォームを変更するきっかけにすぎませんでしたが、配送を合理化する以上の効果がありました。商品でも商品ラインでも、Shopifyなら簡単に表示・管理することができました。

「ウェブサイト上の在庫の量を見るだけだから、Shopifyのおかげで在庫管理がシンプルになったわ。今の状況があるのは、Shopifyを選んだおかげね。それにこれからも成長していくためには、最高のプラットフォームだと思う。Shopifyはeコマースで起こる大事なことや、大きな変化を見逃したりしないし、これからも末永く良いパートナーでいられると思うわ。

様々なパターンのキリムローファー(Artemis Design Co.)

一般業務も大切ですが、何よりセールスはビジネスの原動力です。皆さんはこう考えているかもしれません。「新しいウェブサイトの成果は?

「つい2~3週間前に新しいウェブサイトに作り変えたの。コンバージョンが良くて、驚いているの。どの数値も伸びているからとっても嬉しいわ。」

準備ができる前にスタートする

MilicentさんはArtemis Design Coを自宅リビングから始め、何年もかけて小売り・オンラインビジネスまで成長させました。売り上げも毎年倍増しています。本当に大躍進ですし、初めての起業家ではあまり聞かない話です。そこで「ビジネスを始めたばかりの人にアドバイスするとしたら?」と質問してみました。

まずは行動。チャンスをつかんだら、突き進んで。これから起こること全てに備えることなんてできないわ。一番は、まずトライして経験しながら学んでいくことよ。

商品ビジョンを求めて海外出張から帰ってきた人が言うと納得です。Milicentさんは商品の販売に絶対の自信を持っていて、起業家として将来を舵取りしています。これこそがArtemis Design Coの成功を支えているのです。

この記事は、Shopify公式サイトブログの記事を翻訳しております。