「メールマーケティングはもう古い」という声もあります。ですがメールマーケティングはまだまだeコマース業界で成果を上げ続けています。
検索エンジンやSNSではチャンスを逃していても、メールリストさえあれば一気ににお客様とつながれます。マーケティング業界がメールマーケティングを見直しているのも納得ですね。
メールマーケティングサービスは色々ありますが、皆さんのビジネスに使えそうなものをピックアップしておきました。
今日のレシピ
メールマーケティングツールの正しい選び方
どのメールマーケティングサービスも基本は同じですが、それぞれ微妙な違いがあります。それぞれの特徴をつかんで、どれが一番自分に合っているか・・・見極めるのは難しいですね。どのeコマースにも必要な機能はこちらです。
・ニーズに応じてカスタマイズ可能なすぐ使えるテンプレート
・顧客情報ごとに絞り込まれたオーディエンスセグメント機能
・常にモニタリングしなくてもメールマーケティングをスケーリングしてくれる自動機能
・ウェブサイトやShopifyストアに追加できるオプトインフォーム
・メールマーケティングの成果を分析する機能
こうした機能に対してどのサービスプロバイダも違ったアプローチをしています。この違いを見ればどのサービスを選べばいいのか分かりますよ。
また量の問題もあります。選んだサービスが予定している量を処理できるか知っておきたいですね。例えば、1日あたり200,000人の購読者に5,000通のメールを送るとして、この数字を満たさないサービスは使いたくないですよね。それに予算の問題もあります。ありがたいことに、メールマーケティングサービスは無料でお試しができるので、1つ1つ試してみてはいかがでしょうか。
厳選!メールマーケティングソフト
ここではeコマース向けメールマーケティングサービスを9つ選んでみました。それぞれの特徴や価格、長所などを見ていきたいと思います。
1 Klaviyo
2 Omnisend
3 Conversio
4 Rare.io
5 Remarkety
6 Constant Contact
7 SmartrMail
8 Emma
9 Campaign Monitor
1. Klaviyo
対象:メールマーケティングの全機能が欲しいオーナーさん向け
Klaviyoの価格体系
・無料:250人の購読者に500通のメールが送れます。このどちらかの数値を超えると有料プランにアップグレードされます。
・有料:300人の購読者に無制限にメールを送れる25ドル/ 月コースがあります。料金を追加すると購読者が増えても対応できます。つまり、これから有料メールマーケティングを始めようというオーナーさんにおススメです。
大きな特徴
Klaviyoはeコマース向けに開発された数少ないメールマーケティングサービスです。そのセグメントツールはデータを抽出し、自動的に分類してくれるのでセグメントの点で大助かりです。
Klaviyoを使った人は、メールフローや自動処理はシームレスで、設定も簡単だと言っています。ただ、メールエディタが単純で直観的に作れないとの声もあります。
2. Omnisend
対象:自動メールキャンペーンに時間をかけたくないオーナーさん向け
Omnisendの価格体系
・無料:1か月あたり15,000通のメールまたは1日あたり2,000通のメールが送れます。またスタンダードとプロでは14日間の無料お試し期間があります。
・スタンダード:5,000人の購読者に60,000通のメールが送れる16ドル/月のコースです。購読者が増えるたびに料金も上がっていくシステムです。
・プロ:9,000人の購読者に無制限にメールを送れる199ドル/月のコースです。こちらも購読者が増えるたびに料金が上がっていくシステムです。
・エンタープライズ:ひと月2000ドル固定のコースです。企業向けに開発されており、その特徴にはかんたんサインオンやメール無制限、購読者無制限があります。
大きな特徴
Omnisendは比較的高めのメールマーケティングです。ただそれだけの価値はあるようです。自動処理やワークフローが速く、他では手作業でしなければならないステップが簡単に済んでしまいます。
ShopifyユーザーもOmnisendユーザーも「シームレスなので、サインアップ、ポップアップ、ランディングページからメールリストが増えて新しい顧客も増える」と言っています。
3. Conversio
対象:お客様と繋がりたい、売り上げやリピーター率を上げたいオーナーさん向け
Conversioの価格体系
Conversioの価格体系は他とはちょっと違っています。ここではお客様の数によって料金が異なります。Conversioはどのプランを選んでも全機能が付いてきます。20ドル/月のプランは500人のお客様、最高850ドル/月のプランでは250,000人のお客様を対象にすることができます。またConversioには30日間の無料お試し期間があり、全機能を試すことができます。
大きな特徴
メールマーケティングプラットフォームはどれも取引や閲覧を増やすメール作りを目指しているのに対し、Conversioでは顧客体験を重視しています。その特徴としては、クロスセリングやアップセリング向けのセグメントを強化しています。
Conversioでは自動フォローアップメールを送ったり、お客様にフィードバックをお願いしてくれるので、リピーターになってくれたり、お客様が商品の写真を投稿してくれたりといったことがあります。
4. Rare.io
対象:メールリストからもっと売り上げにつなげたいオーナーさん向け
Rare.ioの価格体系
・無料:最大249人の顧客リストが持てます。キャンペーンや自動処理は無制限です。コンバージョンテスト済みのテンプレート集もあります。
・グロース:ひと月24ドルで250~999人までの購読者に、1購読者あたり10通のメールと3通の自動メールが送れます。
・プロ:ひと月39ドルで10,000人までの購読者に、1購読者あたり10通のメールと5通の自動メールが送れます。
・エグゼクティブ:最もお得なプランの1つで、ひと月79ドルで10,000人に、無制限にメールが送れます。また専属アカウントマネージャーやプレミアムサポートもあります。
大きな特徴
Rare.ioではまずシンプルで小さなメールマーケティングソフトを開発し、使える特徴を追加していきました。そのサービスはeコマースプラットフォームと一体化し、おススメ商品や買いたくなるベストタイミングを選定してくれます。
セグメントの代わりに、Rare.ioでは1人1人にカスタマイズしたメールを送るようにしています。ユーザーが何もしなくてもAmazon並みのおススメ商品を提案してくれるのです。
5. Remarkety
対象:すぐに軌道に乗ってくれるキャンペーンが欲しいオーナーさん向け
Remarketyの価格体系
・ベーシック:ひと月25ドルで500人までの購読者に、無制限にメールが送れます。また大半のキャンペーンにも対応しています。
・スターター:ひと月100ドルで3,000人までの購読者に、無制限にメールが送れます。また全キャンペーンと個別ブランディングにも対応しています。
・アドバンス:ひと月300ドルで20,000人までの購読者に、無制限にメールが送れます。またこのプランにはスターターの全機能が付いているほか、電話サポート、カスタムAPI、個別オリエンテーションもあります。
・プロフェッショナル:ひと月800ドルで100,000人までの購読者に、1,200万通のメールが送れます。また専属のアカウントマネージャー、設定担当のメールエキスパート、カスタムメールテンプレートがあります。
またRemarketyには14日間の無料お試し期間があり、全機能を試すことができます。
大きな特徴
Remarketyでは他よりも「すぐに使える」特徴が優れていています。またメールテンプレートだけでなく、カートを放置したままの人向けのキャンペーンや、かつてのお客様にもう一度戻ってきてもらう機能なども提供しています。ただ、このソフトはもっとカスタム機能があれば良いというユーザーもいます。
RemarketyのメールマーケティングはAIによっておススメ商品が提案されていています。また99%の発送率を誇ります。レポート機能、ROIにフォーカスしたダッシュボードは好評で、キャンペーンへのフィードバックがある点も評価されています。
6. Constant Contact
対象:売り上げに直結するメールよりも取引やお知らせタイプのメールを送りたいオーナーさん向け
Constant Contact価格体系
・Eメール:ひと月20ドルで500人までの購読者から、ひと月335ドルで50,000人の購読者までを対象にするプランがあります。このプランにはメール自動機能やクーポンは含まれません。
・Eメールプラス:ひと月45ドルで500人までの購読者から、ひと月335ドルで50,000人の購読者までを対象にするプランがあります。このプランには、メール自動機能、件名テスト、クーポンが含まれています。
メモ:
購読者が10,000人を超えると、Eメールプランの料金とEメールプラスの料金は同じになります。
Constant Contactは最長の60日間の無料お試し期間を設けていて全機能を試すことが出来ます。またライブサポートもあります。
大きな特徴
Constant Contactは1995年に始まった最も歴史のあるメールマーケティングベンダーです。簡単なドラッグアンドドロップ編集機能で評価されてきました。
Constant ContactはShopifyのeコマースプラットフォームとも連動しています。ただ売り上げトラッキング機能が不十分で、eコマースに向いていないと不満の声も上がっています。
7. SmartrMail
対象:モバイルを重視するオーナーさん向け
SmartMail価格体系
・ベーシック:ひと月29ドルから53ドルまでのプランがあり、5,000人までの購読者が持てます。また1人の購読者あたり12通のメールを送ることが出来ますが、他のプランに比べて制限が多いと言えます。
・アドバンス:ひと月99ドルで無制限にメールを送ることができ、さらに進化した機能とサポートが得られます。
・エンタープライズ:ひと月1,999ドルのプランで全機能とサポートが受けられます。また専属アカウントマネージャーやデリベラビリティ最適化機能もあります。
SmartrMailでは15日間のの無料お試し期間を設けていて、全機能を試すことが出来ます。
大きな特徴
メールマーケティングでは、パーソナライズ化は思わぬ結果や収益を生むことがあります。SmartrMailは購入履歴や閲覧履歴に基づいてパーソナライズしており、売り上げが167%も上昇したと言っています。
SmartrMailは最初にモバイルに特化しており、他のメールマーケティングサービスよりもモバイル向けにカスタマイズできないと言うユーザーもいます。
8. Emma
対象:複数のアカウントを管理する必要があるコンサルタントやエージェンシー向け
Emmaの価格体系
・プロ:ひと月89ドルで10,000人にメールを送ることができます。メールマーケティングの通常機能の大半が付いていますが、自動処理は1つのみです。
・+プラス:ひと月159ドルで10,000人にメールを送ることができます。自動処理は無制限で、ランディングページ作成機能やセールスフォース機能がついています。
・Emma HQ:ひと月229ドルで10,000人にメールを送ることができます。Emmaの人気の理由となったアクティビティダッシュボード、承認・ひな形アカウント構造、個別ブランディングなど全機能が使えます。
大きな特徴
Emmaは美しさと効率を追求したメールマーケティングです。
Emmaの特徴は複数のメールアカウントを管理しなければならないビジネス向けに開発されたことです。ダッシュボードやメールスコアにより1目でその成果が分かるようになっています。またEmmaでは複数ユーザーのサインインが可能で、(承認者を含めた)ひな形アカウント構造になっています。
マーケティングカレンダーアプリを使えば、自分のキャンペーンを俯瞰して見ることができ、必要に応じて修正することができます。Emmaは珍しくモバイルアプリを提供していて、いつでもどこでもチェックすることができます。
9. Campaign Monitor
対象:シンプルで使えるメールマーケティングを探している中小ビジネスのオーナーさん向け
Campaign Monitorの価格体系
・ベーシック:ひと月9ドルで500人に2,500通のメールを送ることができます。主なメールマーケティング機能とキー解析が付いています。
・アンリミテッド:ひと月29ドルで500人に無制限にメールを送ることができます。また自動マーケティング、無制限の受信箱プレビュー機能が付いており、優先的にカスタマーサポートを受けることができます。
・プレミア:ひと月149ドルで500人に無制限にメールを送ることができます。アンリミテッドに含まれる全機能に合わせて、セグメント機能、送信時間を最適化する機能、リンク追跡機能が付いており、専用の電話やメールでのサポートもあります。
Campaign Monitorには無料お試しがありませんが、プランを選ぶ前に、アカウント設定し、キャンペーン作成後、最大5人の購読者に送信することができます。
大きな特徴
全機能が含まれていて、使いやすく、それなりの価値があるメールマーケティングと言えば、Campaign Monitorです。ドラッグアンドドロップ編集やメールテンプレートはデザインに優れており、また自分でHTMLでメールをカスタマイズすることもできます。
Campaign Monitorはマーケティングメールだけでなく、取引メールを重視していて、送ったメール1通1通からより効果が得られるようになっています。その外観デザインはユニークで、いくつもあるキャンペーンをひとまとめに整頓し、1つのゴールへと導いてくれます。
自分に一番ピッタリのツールを選ぶべき
ここに挙げた例だけでなく、使えるメールマーケティングツールが毎日次々と生み出されています。皆さんの目的は優れたメールマーケティングを探すことでしょうか?それだけではないですよね。自分自身や自分のビジネス、自分のお客様にピッタリでもっとつながれる、もっと売り上げが伸びて、お客様に引き続き選んでもらえるようなサービスを探すべきです。
この記事がお役に立てたらうれしいです。それでは無料お試しを試してみましょう。皆さんのビジネスにピッタリのメールマーケティングを始めてくださいね。
この記事は、Shopify公式サイトブログの記事を翻訳しております。