ECサイトに訪れたユーザーが商品をカートに入れたまま購入せずにサイトから離脱することを「カゴ落ち」といいます。購入まであと少し、というユーザーを逃してしまうことが積み重なれば、ECサイトにとっては大きい損失となります。
そこで、カゴ落ちを防ぐ方法のひとつとして、ユーザーがサイトを離れようとしたときにポップアップを表示してキャンペーンなどを提示するという手段があります。
今回はShopifyのストアでポップアップを表示するためのアプリ「Privy ‑ Pop Ups, Email, & SMS」をご紹介します。
「Privy ‑ Pop Ups, Email, & SMS」とは
「Privy – Pop Ups, Email, & SNS」とは、Shopifyのストアにポップアップを表示したり、ユーザーにメルマガ登録を促してメールマーケティングを行ったりするためのアプリです。
FREEプランならば無料でPrivyをインストールすることができます。GROWTHプランは月額$20、PRIVY EMAILプランとPRIVY TEXTプランはそれぞれ月額$10から利用可能です。
また、15日間の無料トライアル期間もあるので、本格的に導入する前にアプリの動作確認を行うことができます。
ポップアップを表示してカゴ落ちを防ぐ
Privyはポップアップを表示するトリガーの設定ができるので、クーポンなどのキャンペーンを表示するポップアップのトリガーを「商品をカートに入れたままサイトを離脱しようとするユーザー」と指定しておけば、カゴ落ちを防ぐことができます。
メルマガ購読者を増やすことができる
Privyにはルーレット式のクーポンキャンペーンが行えるようになっています。
ルーレットには「10%オフ」や「送料無料」などの項目を入れて、ユーザーが当てたクーポンを利用してもらうことができます。その際、メールアドレスを入力するように設定することも可能です。
ルーレット式というひと味変わったクーポンによってユーザーの関心を惹くことができるので、メールアドレスの取得やメルマガ登録まで到達しやすくなります。
Privyの設定方法
アプリのインストール
まずはShopifyのアプリストアでPrivyを追加しましょう。
Shopifyの管理画面で「アプリをインストール」をクリックします。
アプリをインストールすると、ビジネスネームと電話番号を入力するように求められます。
一旦スキップしてあとで入力することも可能です。
ポップアップの作成
「Campaigns」の画面で「New campaign」をクリックすることでポップアップの作成を行うことができます。
まずはキャンペーンの種類を選択しましょう。
クーポンやトリガーなどの設定が細かく用意されているので、作成したいポップアップに応じて編集しましょう。
次に「Design」をクリックすることでポップアップのデザイン編集画面になります。
ここではテキストや色、ポップアップのサイズなど、デザインの編集ができます。
編集が完了したら「Save」をクリックします。
次はサインアップ後の処理などの編集ができます。
「Publish」をクリックしたあとにキャンペーンを開始するかどうか尋ねられるので、「Launch it」を選択すればポップアップを公開することができます。
ABテストの設定
PrivyではABテストを行うこともできます。
Privyの管理画面の「A/B Tests」から「New A/B test」をクリックすることでABテストを作成することができます。
ABテストの名前とテストを行うキャンペーンを決めたらどのようなテストを行うか編集することができます。
他のポップアップアプリはこちら
Exit Intent Popup by OptiMonk
「Exit Intent Popup by OptiMonk」はサイトに訪問して購入にまで至らないユーザーに対してポップアップを表示することで、サイトの滞在時間を伸ばしたりメルマガ登録を促すことのできるアプリです。
FREEプランは無料、ESSENTIALプランは$29/月、GROWTHプランは$79/月、PREMIUMプランは$199/月で利用することができます。
Popup | Email Pop Up & Sign Up
アプリストア
「Popup | Email Pop Up & Sign Up」はPOWr社が提供しているポップアップアプリです。
コーディングをすることなくテンプレートを編集することができるので、簡単にポップアップのカスタマイズをすることができます。
カスタマイズしたポップアップは任意のページに設置することが可能です。
FREEプランは無料、STARTERプランは$3.99/月、PROプランは$10.99/月、BUSINESSプランは$79.99/月で利用することができます。また、BUSINESSプランでは他のPOWrのアプリにアクセスすることが可能になります。
Privyで効果的なポップアップを表示しよう
Privyはポップアップアプリとして利用することも勿論できますが、クーポンの配布を利用してメルマガ登録などを促すこともできるアプリであり、ストアにおけるユーザーの商品購入を確実なものに近づけることができます。
しかし、ポップアップが表示されると嫌がるユーザーもいることは事実です。ユーザーの行動や、新規ユーザーか否かによってポップアップの種類や表示のタイミングを変えることで、ポップアップ表示による離脱を防ぐことができます。PrivyではABテストを行うこともできるので、どのようなポップアップが効果的か検証しておくといいでしょう。
効果的なポップアップでユーザーのカゴ落ち対策とメールマーケティングを行いたい方は是非Privyを導入してみましょう!