Shopifyには主にベーシック、スタンダード、プレミアムの3つのプランがあります。
更に安価なShopify Liteや、エンタープライズ向けであるShopify Plusというプランもあり、どのプランを利用すればいいのか悩む方もいるでしょう。
今回はそれぞれのプランの価格や機能を比較し、解説していきます。
各プランの料金比較
Shopifyを利用する際には各プランの月額利用料に加えて、顧客が商品を購入したときの取引手数料をShopify運営に支払うことになります。
Shopifyペイメントとは?
Shopifyペイメントは、Shopifyが提供している決済サービスのことで、Apple PayやGoogle Pay、Amazon Payなどと連携が可能です。Shopifyペイメントを利用した場合には取引手数料がかかりません。
例として、ベーシックプランの場合、ユーザーが日本のクレジットカードを利用して決済をした場合、3.4%の手数料をShopifyに支払う必要があります。
ユーザーが決済時にShopifyペイメント以外の決済サービスを利用した場合は、更に2%の手数料を支払う必要があります。
ライトプラン
Shopify Liteは月額利用料$9と大変安価ですが、オンラインストアを構築する機能を持ちません。
カートボタンを設置する機能のみ提供しており、他のプランと差のない管理画面を使用することが可能です。
Shopify Liteでできること
例えば、ブランドのSNSにショップの機能を追加することで、Facebookなどのページで商品の販売をすることが可能になります。
また、既存のホームページに埋め込みコードを使用することで、そのホームページをECサイトとして使用することができるようになります。
ライトプランはSNSをベースに商品を売り出したい方や、既存のホームページを持っておりカート機能だけ必要としている方におすすめのプランです。
ベーシックプラン
ベーシックプランは月額利用料$29とShopifyの基本的なプランの中では一番安価なプランです。
ベーシックプランでできること
ベーシックプランからはオンラインストアの構築が可能になります。Shopifyでオンラインストアを構築する場合には数多くのテーマからデザインを選択することが可能です。公式テーマだけでも100種類程のデザインがあり、誰でもハイクオリティなオンラインストアを構築することが可能です。
ベーシックプランの場合にはスタッフアカウント数が2つまでなので少人数でストアを管理することになります。
また、ライトプランで利用できる財政レポートに加えてストアの集客レポートやマーケティングレポートなども利用できます。これらのレポートを分析することによってマーケティングの戦略を練ることも可能です。
ベーシックプランは事業を始めたばかりの方や、ECサイトに初めて挑戦する方が費用を抑えてECサイトを運営するときにおすすめのプランとなっています。
スタンダードプラン
スタンダードプランの月額利用料$79であり、3つの主要なプランの中で中間に位置するプランです。
スタンダードプランでできること
スタンダードプランではスタッフアカウント数が5つに増えるので、ベーシックプランと比べるとスタッフごとに役割を増やしてストアを管理することが可能になります。
スタッフアカウントは、アカウントごとに商品管理や注文処理など権限を分けることも可能なので、使用できるアカウントが増えればよりスムーズな運営ができるでしょう。
また、プロフェッショナルレポートが使用可能となり、リピーターとなっている顧客や、どの国から顧客を得られたかなどといったデータを取得することが可能です。
このレポートは、Shopifyを始めた日まで遡ってデータを取得することができるため、最初はベーシックプランを利用してあとからスタンダードプランに切り替えた場合でも、Shopifyを利用している全期間のデータを集めることが可能です。
スタンダードプランは既に販売店舗を持っていてECサイトを始める方や、複数人でスタッフアカウントを利用して運営したい方におすすめのプランです。
プレミアムプラン
プレミアムプランは月額利用料が$299となり、Shopifyの基本のプランの中では最も高額となっています。しかし、取引手数料が最も安くなっていることから、収益次第では高いコストパフォーマンスを得ることができます。
プレミアムプランでできること
プレミアムプランでは追加可能なスタッフアカウントが15個までになる他、高度なレポートビルダーが利用可能となります。
高度なレポートビルダーでは、Google広告やその他の流入経路を分析することができます。顧客レポートではロイヤルカスタマーやリスクのある顧客のレポーティングも可能です。
プレミアムプランはECサイトに慣れている方や、マーケティングにも力を入れたい方、収益が大きく安価な取引手数料によるコストパフォーマンスの恩恵を受けられる方などにおすすめのプランです。
Shopify Plus
Shopify Plusの月額利用料は$2,000からとなっており、通常のShopifyのプレミアムプランよりもぐんと高額です
Shopify Plusでできること
Shopify Plusではプレミアムプランでできることに加え、チェックアウト画面のカスタマイズや、Shopify Plus専用アプリによる価格やバナー切り替えの時限設定、ワークフローの自動化、1ブランドにつき10ストアの開設が可能であるなど、従来のShopifyと比較してできることの幅がとても広くなっています。
ECサイトを構築する際に大規模なカスタマイズが必要である場合にはShopify Plusを利用することで柔軟に対応することも可能となります。スタッフアカウントも無制限に追加することができるため、大企業でストアを管理する人数が多い場合にも利用できるプランです。
Shopify Plusは短時間での取引量が多いECサイトや海外向けに地域別のストアを複数用意したい方、またBtoB向けの卸売販売用のストアを開設したい方にもおすすめのプランとなっています。
Shopify Plusについて詳細に解説した記事もあるので、是非参考にしてください。
どのプランが適しているのか?
今回はShopifyの各プランの紹介をしました。どのようなECサイトを運営するときにどのプランが適しているのかまとめます。
Shopify Liteがおすすめなのはこんな人!
既存のホームページやSNSにカートシステムのみ設置したい方にはShopify Liteがおすすめです。
月額利用料は大変安価なので、ECサイトを作るよりもとにかく商品を売り出したい!という方もShopifyを利用できます。
ベーシックプランがおすすめなのはこんな人!
事業を立ち上げたばかりの方やECサイトに初めて挑戦する方はベーシックプランから始めてみるといいでしょう。
主要の3プランの中でも一番安価なプランですが、ECサイトの基本的な機能は揃っています。
スタンダードプランがおすすめなのはこんな人!
既に店舗を持っていて、新たにECサイトを始めたい方や、複数人でECサイトの運営をしたい方であればスタンダードプランがおすすめとなります。
プロフェッショナルレポートの利用も可能になるので簡単なマーケティングもできるようになるでしょう。
プレミアムプランがおすすめなのはこんな人!
ECサイトの運営に慣れている方や、マーケティングにも力を入れていきたい方、更にECサイトの収入が期待でき、安価な取引手数料の恩恵を受けられる方はプレミアムプランの利用をおすすめします。
Shopify Plusがおすすめなのはこんな人!
商品の取引量が多いECサイトや、海外向けまたはBtoB向け卸売販売用のECサイトを構築したい場合にはShopify Plusの利用をおすすめします。
複雑な大規模開発が必要なECサイトもShopify Plusであれば実現可能です。
ECサイトの規模や実装したい内容によってプランを選択するといいでしょう。