商品の購入をしたりサービスを十分に受けたりするためにアカウント登録が必要なECサイトでは、わざわざ新規でアカウントを作成することを煩わしく思うユーザーもいます。ECサイトでユーザーが手間を感じると、商品を購入する前に離脱してしまうかもしれません。
そんなとき、既に持っているSNSアカウントを連携してログインすることができるのならば、ユーザーは気軽にそのECサイトを利用することができ、運営側としてもユーザーの離脱を防ぐことができるので双方にメリットが生まれるでしょう。
今回はユーザーがSNSアカウントでストアにログインできるようになるアプリ「One Click Social Login」についてご紹介します。
今日のレシピ
「One Click Social Login」とは

「One Click Social Login」とは、ユーザーが持っているSNSアカウントでShopifyのストアにログインできるようにするアプリです。
Basicプランは月額$0.99で利用することができます。
Basicプランだけでも10種類のSNSのアカウントとの連携が可能です。ログイン数に制限はなく、フルカスタマイズを行うこともできます。
最も安価なプランでもOne Click Social Loginを利用する価値は大いにあるのではないでしょうか。
Standardプランは月額$4.99で利用することができます。
このプランではユーザーのデータを分析レポートの閲覧が可能となります。
Proプランは月額$9.99で利用することができます。
このプランではポップアップの表示やユーザーのプロフィールへのアクセスが可能です。プロフィールを確認することで、ストアに登録している人の属性や嗜好などを把握することができるでしょう。どのような人がストアを利用しているのか分析することで、ストアの改善にも役立つかもしれません。
また、15日間の無料トライアル期間があるので、試しにOne Click Social LoginをShopifyに追加して使ってみるということもできます。
ShopifyでOne Click Social Loginを利用することでユーザーはFacebook、Twitter、Google、Linkedin、Amazon、LINE、Spotify、Steam、Outlook、Yahooのアカウントを使ってストアにログインすることができるようになります。
One Click Social Loginの操作方法
アプリの導入
まずはアプリストアでアプリを追加してからShopifyの管理画面でインストールします。

次にサブスクリプションの承認を行います。
アプリをインストールしてから最初の15日間は無料トライアル期間となります。「無料体験を始める」をクリックすることでアプリを利用できるようになります。

アプリの操作方法
SNSアカウントによるログインを有効にするためにはShopifyで「顧客アカウント」を有効にしておく必要があります。
Shopifyの管理画面から「設定」>「チェックアウト」>「顧客アカウント」で「アカウントを任意にする」または「アカウントを必要とする」を選択してください。

One Click Social Loginのダッシュボードは次のようになっています。

「Installation options」の「Enable automatic installation」にチェックを入れることでログイン画面に自動的にSNSアカウントでのログインボタンが設置されます。
ストアの任意の場所にSNSアカウントのログインボタンを設置したい場合には以下のコードを設置したい場所にコピー&ペーストします。
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<div class="one-click-social-login"></div> |
「Customer Options」ではプライバシーポリシーの表示位置やユーザーが同意した場合のチェックボックスの有無、言語、SNSアカウントでログインしたユーザーにタグ付けをするか、などの設定を行うことができます。
「Social Networks Configuration」でストアにログインすることのできるSNSを設定することができます。
ログインボタンの設定

「Buttons Configuration」ではログイン用のSNSボタンの外観の設定ができます。
そもそもボタンで表示するのか、アイコンで表示するのか、それぞれの場合の形状はどのようなものにするのか、プレビューを見ながら調整することが可能です。
テキストのフォントや一列に並べるボタン(アイコン)の数、大きさなど、細かに調整できるので自由に操作してみましょう。
ポップアップの設定

「Popup Configuration」ではログインを促すポップアップの設定ができます。
ストアにポップアップを表示する場合には「Enable Login Popup」にチェックを入れます。
ここでは主にポップアップのテキストや配色の編集をすることができます。
ボタンの設定と同様にプレビューを見ながら調整することが可能です。
シェアボタンの設定

「Share Bar Configuration」ではSNSのシェアボタンの設定ができます。
シェアボタンを有効にする場合は「Enable Share Bar」にチェックを入れます。
Facebook、Twitter、LinkedIn、Pinterestの中からチェックを入れたSNSでストアや商品、コレクションをシェアしてもらえるようにすることができます。
アイコンのサイズや、シェアボタンを表示するページの選択することも可能です。
SNSアカウントでログインできるようにするアプリ
Open SignIn ‑ Social Login
「Open SignIn ‑ Social Login」は月額$5.45で利用することができ、30日間の無料トライアル期間があります。
このアプリではFacebook、Google、Twitter、Amazon、LinkedIn、Yahoo、Instagram、Live、Foursquare、Tumblr、Sina Weibo、VK Vkontakteのアカウントと連携することができます。
各SNSに対応したボタンはストアのデザインに合うようにカスタマイズすることも可能です。また、どのユーザーがどのSNSアカウントを使ってログインしているのかを知ることもできます。
Oxi Social Login
「Oxi Social Login」は、Essentialプランの場合では$1.99、Proプランでは月額$4.99で利用することができます。無料トライアル期間は15日間となっています。
このアプリはFacebook、Google、Twitter、LinkedIn、Amazonのアカウントと連携することができます。
Oxi Social Loginではユーザーのリストをエクスポートしたり、グラフ化や分析を行ったりすることが可能です。
SNSアカウントでログインできるようにしよう
ユーザーが持っているSNSアカウントでShopifyのストアにログインすることができるようにすることは、カゴ落ち防止の有効な手段のひとつです。
ECサイトでユーザーがアカウントを新規作成する手間を省くことができれば、商品を購入する前にサイトを離脱してしまう可能性を払拭しやすくなるからです。
また、アカウントを所持しているECサイトではユーザーはリピーターとなることも多いでしょう。ユーザーにとって利用しやすいECサイトは何度でも訪問され、商品を再購入してもらえます。
One Click Social Loginは簡単な操作でユーザーのSNSアカウントでのログインを可能にします。
ユーザーがログインすることで商品を購入できるようにしていたり、購入の際にポイントを付与したりしているストアを運営している方は、アプリを導入してSNSのアカウントでもログインできるように設定してみてもいいでしょう。